「selection.phoneticcharacters.delete 2010」
という検索キーワードに気づきました。
選択範囲のフリガナを削除するVBAのコードを探していた方による検索でしょう。
「phoneticcharacters.delete」と検索したということは、PhoneticCharactersといった名前のオブジェクトが存在し、そのDeleteメソッドを使えばフリガナを削除できると推測したのでしょう。
Characters.PhoneticCharactersはオブジェクトを返さない
残念ながらPhoneticCharactersといったオブジェクトは存在せず、PhoneticCharacters.Deleteといったメソッドも存在しません。
オブジェクトブラウザーで「phoneticcharacters」を検索するとわかるとおり、Excel VBAの場合、PhoneticCharactersという名前のプロパティは、Charactersオブジェクトに存在します。
このCharacters.PhoneticCharactersプロパティは、オブジェクトブラウザーの詳細ペインに「As String」と明示されているとおり、文字列データを返します。2種類のプロパティのうち、単なるデータを返すプロパティです。
Characters.PhoneticCharactersプロパティは、
「selection.phoneticcharacters.delete 2010」
と検索なさった方が期待していたような、オブジェクトを返すプロパティではありません。
単なるデータ・単なる文字列ですから、PhoneticCharacters.Deleteといったメソッドも存在しません。
Characters.PhoneticCharactersが文字列を返すことをクイックヒントで確認する
ちなみに、Characters.PhoneticCharactersプロパティが何を返すのかは、コードウィンドウでも確認できます。
コード上でショートカットキー[Ctrl]+[I]を押すと、下図のように文字列データを返すことを示す、クイックヒント「As String」が表示されます。
VBAでフリガナを削除するには
Characters.PhoneticCharactersプロパティは、設定も可能なプロパティですから、空白文字列を代入してやればフリガナを削除できます。
最終更新日時:2024-04-25 14:14
Home » エクセルマクロ・Excel VBAの使い方 » Charactersオブジェクト » Characters.PhoneticCharactersは単なるデータ・文字列を返すプロパティ