Word VBAで検索して段落を選択する

動作検証バージョン：Windows 11 Home + 64bit Word バージョン 2505（ビルド18827.20128クイック実行）

「word vba find 段落選択」
といった検索キーワードでアクセスがありました。

Word VBAのFindオブジェクトを使って検索を行い、見つかったらその段落を選択したいということでしょうか。

検索して段落を選択するサンプルマクロ

以下のWordマクロを実行すると、「検索する文字列」をアクティブ文書の先頭から検索して、見つかったらその段落を選択します。

Sub Findで見つかったら段落を選択する()
　
　ActiveDocument.Range(0, 0).Select

　With Selection.Find
　　.Text = "検索する文字列"
　　If .Execute Then
　　　Selection.Paragraphs(1).Range.Select
　　Else
　　　MsgBox "見つかりませんでした"
　　End If
　End With

End Sub

全体の構造としては、ご紹介済みの記事のマクロと同じです。

Find.Executeメソッドを呼んで、戻り値が論理値のTrueだったときに、Selection.Paragraphsプロパティを使ってParagraphsコレクションを取得して、その1つ目のParagraphオブジェクトのRange.Selectメソッドを呼んでいます。

　　If .Execute Then
　　　Selection.Paragraphs(1).Range.Select

「Selection.Paragraphs(1).Range.Select」といった階層構造については、拙著『Excel VBAユーザーのためのWord VBA入門（1）: Document・Range・Selectionの基本編』で解説しているとおりです。

Excel VBAユーザーのためのWord VBA入門（1）: Document・Range・Selectionの基本編

伊藤潔人 2021-02-17

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