PythonでIRRを計算する－numpy_financial.irr関数

「python IRR計算」
という検索キーワードでアクセスがありました。

PythonでIRR（Internal Rate of Return・内部収益率）を計算する方法を探していた方による検索です。

numpy_financial.irr関数を使ったサンプル

numpy_financialモジュールのirr関数を使えば、IRRを簡単に計算できます。

上記のコードを実行すると、「0.2809」と出力されます。

numpy_financial.irr関数の引数に、[-100, 39, 59, 55, 20]を指定して、その結果をPythonの組み込み関数roundで丸めているのが、
　　round(npf.irr([-100, 39, 59, 55, 20]), 4)
です。

numpy_financial.irrの使い方はExcelのIRRと同じ

numpy_financial.irr関数の基本的な使い方は、ExcelのIRR関数と同じです。

ExcelでA1:A5セルに
　　-100
　　39
　　59
　　55
　　20
と入力しておいて、
　　=IRR(A1:A5)
と計算式を入力して小数点以下第2位まで表示すると「28.09%」と計算されます。

numpyのfinancial関数は1.20.0で削除

2020年10月20日現在、numpyの最新バージョンは1.19.0です。このバージョン1.91.0のnumpyには、上述のirr関数が含まれています。

先の、
　　import numpy_financial as npf
　　round(npf.irr([-100, 39, 59, 55, 20]), 4)
というコードは、
　　import numpy as np
　　round(np.irr([-100, 39, 59, 55, 20]), 4)
としても、同じく「0.2809」を返します。

しかし、numpyのirr関数などfinancial関数は、1.20.0で削除されます。まだ開発段階にあるバージョン1.20.0のリリースノートに以下の記述があります。

In accordance with NEP 32, the financial functions are removed from NumPy 1.20. The functions that have been removed are fv, ipmt, irr, mirr, nper, npv, pmt, ppmt, pv, and rate. These functions are available in the numpy_financial library.

今から使うのなら、numpyではなくnumpy_financialのirrです。

最終更新日時：2020-10-20 15:19