Home » ADO（ActiveX Data Objects）の使い方 » ADODB.Connection.Executeの戻り値はRecordset

ADODB.Connection.Executeの戻り値はRecordset

動作検証バージョン：Windows 11 Home + 64bit Excel バージョン 2402（ビルド17328.20000クイック実行）ベータチャネル

ADODB.Connectionオブジェクトに用意されているExecuteメソッドの戻り値が何なのか、疑問に感じる方がいらっしゃるようです。

［スポンサードリンク］

オブジェクトブラウザーでADODB.Connection.Executeの戻り値を確認する

ADOへの参照設定が行われていれば、拙著『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』で、使い方を解説しているオブジェクトブラウザーで、ADODB.Connection.Executeメソッドの戻り値も確認できます。

詳細ペインに「As Recordset」と表示されているとおり、戻り値はRecordsetオブジェクトです。

オブジェクトブラウザーの使い方を丁寧に解説した教本

ローカルウィンドウでADODB.Connection.Executeの戻り値を確認する

簡単なプロシージャを作成して、ローカルウィンドウで戻り値を調べることもできます。

Cドライブtempフォルダーに、UTF-8形式のCSVファイル「sample_utf8.csv」を用意して、以下のSubプロージャを実行してください。

Sub ADODB_Connection_Executeの戻り値を確認する()

　Dim f_path As String: f_path = "C:\temp\"
　Dim f_name As String: f_name = "sample_utf8.csv"
　
　Dim cn As Object
　Set cn = CreateObject("ADODB.Connection")
　cn.Open _
　　　"Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0;" & _
　　　"Data Source=" & f_path & ";" & _
　　　"Extended Properties='text; HDR=No; CharacterSet=65001; FMT=Delimited(,)'"

　Dim rs As Object
　Set rs = cn.Execute("SELECT * FROM " & f_name)
　Stop

　rs.Close: cn.Close
　Set rs = Nothing: Set cn = Nothing

End Sub

Stopステートメントで中断して、VBEのローカルウィンドウを表示すれば、「cn.Execute("SELECT * FROM " & f_name)」の戻り値を代入した変数rsが、「Recordset」であることを確認できます。